MICROMAXIMUM

MICROMAXIMUM

1999.12.22 Release

MICROMAXIMUM

TFCC-88153 ¥2,600(tax out)
レーベル:TOY’S FACTORY
  • 1. Intro
  • 2. Bounce It
  • 3. Blazin’
  • 4. Clap
  • 5. That’s The Way We Unite
  • 6. Never Seem To Last
  • 7. Turn On The Light
  • 8. Live And Direct
  • 9. You Up Around
  • 10. R.O.C.K.S
  • 11. When The Man Have Realized The Sound
  • 12. Flow(it’s like that)

MOVIE

「Clap」2000/02/22 at CLUB24

REVIEW

Back Drop Bombが99年にリリースした初のアルバム『MICROMAXIMUM』が今年の12月22日(日)にリリースから20周年を迎える。ミクスチャー・サウンドの金字塔として知られる同作が世に出た99年の音楽シーンをいま振り返ると、そこには来たるべき2000年代の予兆がいくつもの局面で芽吹いていたことに気付く。ファイル共有サービスのナップスターがこの年の6月にローンチされ、デヴィッド・ボウイがメジャー・アーティストとして初めてインターネットを通じてダウンロードでの購入を可能にしたアルバム『Hours』をリリース。その後に起こったリスニング体験の抜本的な変革は言わずもがなだが、新たな時代への扉は開きはじめていた。

また99年は、コーチェラ・フェスティヴァルの第一回が開催。ちなみにヘッドライナーはベック、トゥール、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが務めている。さらに、ピッチフォークが拠点をシカゴに移したのもこの年。彼らは2000年代以降、もっとも影響力の大きなメディアへと破格の成長を遂げていく。つまり『MICROMAXIMUM』がリリースされたとき、音楽カルチャーのなかでは、インターネットが主導権を握っていくというリスニング環境の大きな変化と、コーチェラやピッチフォークに代表される新しい感覚のポップ・ミュージックの台頭、その双方が起きつつあった。

では、日本はどうだったか。ある面では、海外シーンの動向と歩調が合っていたとも言える。97年からスタートしたフジロックは、99年より現在も会場として定着している新潟・苗場スキー場で開催。99年の出演アクトを並べてみると、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、アンダーワールド、ブラー、ケミカル・ブラザーズ、リンプ・ビズキット……同年のコーチェラ勢とさほど遠くないラインナップだ。加えて、当時のロック・リスナーの多くがエレクトロニック・ミュージックやラップ・メタルを並立に聴いていたことも窺える。

ちなみに筆者は、当時18歳。国内外のギター・バンドを聴きながら、ヒップホップやテクノ/ハウス、ビッグ・ビートにメロディック・パンク……とにかく貪欲に聴き漁っていた。事実、日本ではCDバブルの真っ最中(販売枚数は前年の98年がピーク)。その後のCD不況が、日本のポップ・カルチャーの島国化させた一因であることを思うと、90年代終盤においては音楽産業を取り巻く経済的な余裕/裕福さが、消費者の多様な聴取体験に直結していたことも間違いない。

そうした観点でBack Drop Bombのアルバム『MICROMAXIMUM』を捉えてみるなら、このアルバムは時代が変わりゆく最中にいる興奮と、音楽カルチャーの百花繚乱たる模様をダイレクトに反映した作品と言えるのではないか。ハードコア・パンク、オルタナティヴ・ロック、ダンスホール・レゲエ、ヒップホップ、さらにはハウスやテクノに代表されるクラブ・ミュージック……出自や志向性の異なるメンバー5人が、ときに豪胆に、ときに丹念に多様な音楽性を重ね合せたうえで、ゲスト・ミュージシャンが色鮮やかにカラーリング。当時SCAFULL KINGのメンバーでもあったTAMURA SHUICHI、HUSKING BEEの磯部正文、SUPER STUPIDのLOW IQ 01らパンク人脈に加えて、ヒップホップDJ/トラックメイカーの WATARAI、レゲエ・クルー、CHELSEA MOVEMENTのMC、MARTIN-KINOOを迎えたサウンドは、ミクスチャー全盛の時代においても、ほかに類を見ないファンタジックな混ざり方を見せていた。

そのうえで、情報量の多さを混沌に直結させたトラッシーなアングラ・アートとしてではなく、あくまでスタイリッシュなフォルムを持ったストリート・ミュージックとして完成させたことに、『MICROMAXIMUM』の革新性はあった。たとえばボサノヴァのリズムとラウド・ギターを組み合わせた洒脱な“Never Seems To Last”。あるいはディスコ・パンクを数年先駆けていたロック×ハウスの“You Up Around”。ハードコアとハードバップの不穏な密会“Flow(it’s like that)”――『MICROMAXIMUM』に収録された12曲は、音楽的な斬新さ以上に、ユースを夢中にさせる格好良さが前面に出ている。

全体を貫く軽やかさをさして、ストリートに根ざした感覚とも言えるだろう。そもそも白川貴善と小島真史のツイン・ヴォーカルには、東京の路上を意気揚々と闊歩しているかのこどき躍動感とストリート・アイコンたる存在感がある。アルバム冒頭曲の“Intro”は、当時彼の手になるMISIA“包み込むように”のリミックスがクラブ・アンセムと化していたDJ WATARAIがプロデュース。SHAKKAZOMBIEのOSUMI、INDOPEPSYCHICのD.O.I.が〈Big Shout Out〉としてクレジットされ、両者への感謝の意も入ったこの曲には、当時レコード屋の聖地と言われた渋谷・宇田川町の空気がパッケージされているかのようじゃないか。

だが、それ以上に筆者がリアルタイムからクールだと感じていたのは、ドラム……特にスネアのスコーンと抜けの良い音だ。決して『MICROMAXIMUM』はいわゆる高音質の作品ではない。むしろ生々しさやラフさが魅力のサウンドだと思うが、各楽器のフレーズは立体的で際立って聴こえる。ちなみに、本作のエンジニアにあたる間瀬哲史は、2000年代以降はハウスを中心に国内ダンス・ミュージックの作品でも腕を揮ってきた俊才。各音域が明瞭すぎてドライにさえも聴こえる、そんなロックバンド然としていない音作りは、間瀬氏の手腕によるものなのかもしれない。その一方でプロトゥールズ以前(同ソフトウェアの特性を駆使し、斬新なサウンドを生みだしたCornelisの『POINT』は2001年のリリース)ならではの整いすぎていない粗さを残したプロダクションが、独特の肉体性を育くんでいる。

つまり、『MICROMAXIMUM』は、あらゆる意味で時代の狭間だからこそ生み出せられた作品だ。そして、その軋轢を5人の若者たちが懸命に乗りこなそうと試みた軌跡がこのアルバムには刻まれている。WATARAIとの1曲を除き、全曲がバンドのセルフ・プロデュースであるとこには、いまなお驚嘆してしまう。彼ら自身、このアルバムについては〈もう二度とあんなアルバムは作れない〉と語っているらしいが、20代そこそこの若さゆえの情熱と好奇心が、『MICROMAXIMUM』にほかにない輝きを宿した。

少し余談になるが、彼らの音楽的関心の矛先が、いかに多方向に向いていたかは、その後にリリースされたリミックス・アルバム『REFIXX』の人選も参考になるだろう。チャーベ、WATARAI、UKアシッド・ジャズの雄、インコグニート親子によるPara:diso、MIGHTY CROWN、TSUTCHIE、サーストン・ムーア(with ジム・オルーク!)、KAGAMI、山塚アイことDJ光光光、くるり、toe、ブリストル・シーンの顔役・クラストと、同アルバムのリミキサー陣を並べるだけで、この時代の空気感が伝わってくる。彼ら5人もまた、特異な90年代にその感性を花開かせた、幸福なリスナーでもあったのだ。

きたる20年後の12月22日、Back Drop Bombは一夜限りの『MICROMAXIMUM』再現ライヴを東京・渋谷WWWXで開催する。20年経ったいま、はたして彼らは何を思いながら、これら12曲を演奏するのだろうか。そして、聴き手にはどんな感覚がフラッシュバックするのだろうか。ノスタルジーに心地良く溺れてしまうことも決して否定しないが、やはり当時聴いていたときのように〈なんだか言語化できないが、やたらとカッコいい!〉というフレッシュな興奮を沸き上がらせてほしい。時代は進み、音楽を聴く手段やカルチャーを取り巻く状況は変わった。それでもなお『MICROMAXIMUM』というアルバムが持つ凄みや圧倒的なスタイルは、まったく色褪せていないのだ。

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NEW RELEASE

3年ぶりのワンマンライブを収録したDVDと、
最新楽曲を収録したCDの2枚組盤をリリース!

ライブにはマニュピレーターとしてMop of HeadのGeorgeと、
SaxとしてScafull Kingなどで活躍中のNARIがゲスト参加。
新旧織り交ぜたベストな選曲を、今の BDBとしての音で奏でオーディエンスを魅了した。
更に新曲「Ain't Nothing」はミクスチャーバンドの旗手である彼らの本領発揮。
2020年代を読み解く"ミクス チャー・ロック"を感じられる音になっている。

1[w'ʌn] Live at WWW X 20181026

2019.06.12 Release

1[w'ʌn] Live at WWW X 20181026

SLHD-001 ¥3,500(tax out) DVD + CD
  • <DVD>
  • 1. INTRO
  • 2. ROAD
  • 3. EVEN
  • 4. ENTERED AGAIN
  • 5. REMIND ME
  • 6. FLOW(IT’S LIKE THAT)
  • 7. PROGRESS
  • 8. TURN ON THE LIGHT
  • 9. FLIP OUT
  • 10. IN ORDER TO FIND THE NEW SENSE
  • 11. CRUCIAL DANCE
  • 12. THE LIGHT ‘N’ THE DARK
  • 13. WEAR AND TEAR
  • 14. SIGH
  • 15. BOOGIE AND SWERVE
  • 16. THAT’S THE WAY WE UNITE
  • 17. BOUNCE IT
  • 18. BLAZIN’
  • 19. WHEN THE MAN HAVE REALIZED THE SOUND
  • 20. graySONGzone
  • 21. YOU UP AROUND
  • 22. BACK DROP BOMB
  • <CD>
  • 1. Ain’t Nothing
※特典など詳細は後日発表。

<限定販売>

1[w’ʌn] オリジナルグッズ限定セット 
オンライン発売決定!
販売期間 6/1 12:00 ~ 売り切れ次第終了
数量超限定!お早めに!

  • Tシャツセット

    • 1[w'ʌn] Live at WWW X 20181026(DVD+CD)
    • 1[w’ʌn] オリジナル Tシャツ(SIZE : S/M/L/XL)

    7,500円(税別)

  • サコッシュセット

    • 1[w'ʌn] Live at WWW X 20181026(DVD+CD)
    • 1[w’ʌn] オリジナル サコッシュ

    7,000円(税別)

お申し込みはコチラ
※商品の発送は6/10(月)になります。
※ご住所によっては到着までお時間がかかる場合がありますので
ご了承ください。

LIVE INFO

Micromaximum Live

2019.12.22(SUN) @ 渋谷WWW X

Open 18:00 / Start 19:00ADV:3,900yen(tax in / D別)

TICKETS SOLD OUT!!
INFO:SMASH 03-3444-6751
http://www.smash-jpn.com

Micromax Tour

TICKET

一般発売
2019年8月3日(土)10:00〜

TOUR SCHEDULE
2019.11.1(FRI) 名古屋RAD HALL
OPEN 19:00 / START 19:30
ADV:3,600yen(tax in / D別)

一般発売:2019/8/3(土) 10:00~
・ぴあ(P : 158-834)
https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=11012631

・ローソン(L : 42335)
https://l-tike.com/order/?gLcode=42335

・LINE TICKET
https://ticket.line.me/events/2961/2

・e+
https://eplus.jp/sf/detail/0058380001-P0030047P021001?P1=1221

INFO
JAILHOUSE 052-936-6041
2019.11.16(SAT) 大阪Live House Anima
OPEN 17:30 / START 18:00
ADV:3,600yen(tax in / D別)

一般発売:2019/8/3(土) 10:00~
・ぴあ(P : 158-808)
https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=11012631

・ローソン(L : 54875)
https://l-tike.com/order/?gLcode=54875

・e+
https://eplus.jp/sf/detail/0058380001-P0030046P021001?P1=1221

INFO
SMASH WEST 06-6535-5569
2019.11.30(SAT) 福岡Qublick
OPEN 17:30 / START 18:00
ADV:3,600yen(tax in / D別)

一般発売:2019/8/3(土) 10:00~
・ぴあ(P : 158-911)
https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=11012631

・ローソン(L : 81682)
https://l-tike.com/order/?gLcode=81682

・e+
https://eplus.jp/sf/detail/3019750001-P0030001P021001?P1=0175

・Live Pocket
https://t.livepocket.jp/e/backdropbomb

・TRESOL店頭
〒810-0023 福岡県福岡市中央区警固1-13-1 アーク警固 3F
http://www.tresol.jp/

INFO
ABOUT MUSIC 092-982-8281